妻がITの学習を初めて2か月くらい経ちました。
教えたり観察していたりする中で、新人の頃の自分も含めてITの勉強を始めた人たちがみんなぶつかるのかな?という壁が見えた気がしました。
そんな壁と攻略法を自分なりに考えてみたので書いてみます。
わからない言葉がわからない言葉で説明されている
これで妻の心が折れかけている場面を何回か見ました。
初心者向けのITの教本でも簡単に言うと、「カタカナの言葉がカタカナで説明されている」という感じです。
妻に最初に渡した本はWeb系の基本的な知識を図も入れて解説している初心者向けの本でした。
インターネットの概要からこれまでの歴史をやさしく解説しているので個人的にはいいかな、と思ったのですが、IT業界に10年いる人間と全くの初心者ではギャップがあったようです。
例えば、本の序盤にはHTMLの解説ページで、以下のようなことが書かれていました。
HTMLファイルのデータはサーバーにあり、インターネットを通じて閲覧する人のパソコンに送られます。
HTMLファイルはWebブラウザというソフトウェアで見ることができます。
HTMLの規格はティム・バーナーズ・リーが作り、W3Cという組織を作りました。
妻からすると、
「サーバーって何?」
「Webブラウザとかソフトウェアって何?」
「W3Cってどこで活動してるの?」
という感じで、わからないことを知ろうとするたびにわからない単語が増えていく、というストレスに心が折れそうになってました。
初心者からするといきなり「Webブラウザ」と出てきても普段使うGoogle ChromeやSafariと直結しないようです。
自分も最初に入った会社の新人研修でIT教本を渡されて読み進めていたのですが、「広く浅く」がテーマのやさしそうな表紙に騙されて理解ができず、何度も読み返したことを思い出しました。
【攻略法】わからない言葉はとりあえず飛ばす
ひとまず渡した本に目を通してもらいつつ、難しそうなところは説明もしましたが、わからない部分はそんなに深く考えずに『ふーん』で読み飛ばしていいよ、という方針にしました。
もちろん、ずっと知らなくてもいい、ということではないです。
手を動かしながらわからないことは何回も調べる方が、結果的に理解が進みます。
僕も新人研修の期間にどうしてもイメージができなかったことがありましたが、システムを開発するプロジェクトに配属されて、手を動かしながら試行錯誤して理解することができたからです。
実際に別の記事でも書いていますが、妻にはHTML・CSSの教本に沿って進めてもらうことでHTML・CSSがどういうものか理解が進んでいる気がします。
ほぼ写経のように本のサンプルコードを書いているのですが、HTMLを自分で書き、それをブラウザでうまく表示できることに達成感もあるようです。
やっていくうちに頭の中にあったIT用語がつながったり、イメージしやすくなったりするので、勉強したての頃は一つ一つの言葉をしっかり暗記するほど覚えなくてもよいです。
まずは手を動かすこと、そこで試行錯誤しながら調べる方が楽しく学べるのかなと思います。