ITを勉強している・教育する中で何がわからないのかがわからない、ということはないでしょうか。
IT学習中の妻と話す中で、わからないところを言語化するというところからスタートすることがあります。
例えば、
JavaScriptの説明が何を言ってるのかわからない
どの説明のどういうところがわからないの?
というところから始まります。
メソッドの説明が必要なのか、変数の考え方の説明が必要なのか、それともほかの説明が必要なのか、妻がわからないところの具体的にするところから、という感じです。
ITスキルに直結するわけではありませんが、今回は自分の頭の中を整理するために役に立つ考え方について書いています。
これはロジカルシンキング(論理的思考)の手法を参考にしています。
この考え方を身につけると、仕事上でも効率のいいコミュニケーションを行うことができて時間を効率的に使うことができます。
夫(筆者)のプロフィール
30代の現役システムエンジニア。IT業界に入り十数年。 クライアントへの企画提案、少しコンサルティング、PM、要件定義・設計・開発・テスト、保守・運用まで一通り経験。 詳細な経歴はこちらから。
思考を構造化する、というものはロジカルシンキング(論理的思考方法)の1つです。
ロジカルシンキングについてさらに知りたい人は、少し翻訳に難ありですがポイントとしては有用なのでこちらの本がおススメです。
そもそもロジカルシンキングはなぜ必要?
答えは他人と円滑なコミュニケーションを行うためです。
すでに会社などで働いている人は実感していると思いますが、会社の中、取引先には全く違う価値観を持っている人たちがいます。
その中でも気が合う人、話があまりかみ合わない人、様々だと思います。
そのような人達と円滑に仕事(ビジネス)の話を進めるために論理的にものごとを考えるスキルが必要となります。
自分の考えは構造化しておくべき
思考の構造化はロジカルシンキングの手法の1つです。
たとえば仕事の中で「あの人は何を言ってるんだろう」と感じたことがあるかと思います。
そういうときはだいたいこんな状況です。(共通の言葉を使っている場合)
- 相手の考えがまとまっていない
- 相手が伝えるための準備ができていない
- 自分が聞く姿勢をとっていない
1、2について他人と問題について話をしたいのに、
・自分が何を問題だと考えているのか
・自分がどうすれば解決できると考えているのか
・自分が何を相手にお願いしたいのか
ということをきちんと伝えられないと相手も答えに困ります。
ではどのようにして自分の考えを構造化すればよいのでしょうか。
紙を使って考えを書き出そう
自分の考えを整理する上で、もっとも簡単な方法が紙に書き出すことです。
最近だと整理・構造化するためのアプリもありますが、まずは紙に自分の考えを書き出すことをおススメします。
整理・構造化に慣れないうちはアプリの仕様に慣れるのにも時間がかかるので、制限なく自由に書ける手書きの方がいいです。
もちろん慣れたらアプリを使ってもよいです。
どのように書き出すか、というと基本的にはツリー状で整理します。
上記の例のように左からテーマに関して細分化や具体化を行い書き出していきます。
このように書き出すことで自分が何を考えていて、何を聞くべきかということを視覚化でき、頭の中で巡らせるよりも効率的に整理ができます。
また、この図はパソコンで作っていますが、手書きであればそれぞれの箱の横に好き勝手にコメントを書くことができます。
誰かに見せたいのであれば、手書きで整理してパソコンで清書する、という方法でも問題ありません。
このように整理することによって、上記の例だと「JavaScriptで出てくる変数についてこういう部分が理解できないので教えて」ということ文章にして相手に伝えることができます。
これができるようになると、自分と相手の理解を合わせる時間が短縮されるので効率のいい時間の使い方ができます。
ツリー状にすることのメリット
箇条書きでひたすら書き出す方法もありますが、ツリー状で書き出した方が書き出す内容の重複や漏れを減らすことができます。
箇条書きで思いついたことを上からどんどん書いていくと、その中にはそれまで書きだしたものとダブっていることもあれば、抜けてしまうこともあります。
最初にツリー状にした際に重複や漏れがあったときも、あとで見返したときに気づきやすくなります。
まとめ
仕事もしくは学校などで教える/教えられる関係は時間=お金であることが多いです。
プログラミングスクールなどに通っている人はお金を払って講師に教えてもらっているので、限られた時間(お金)を効率よく使うことができればより多くのことを学ぶことができます。
また、思考の構造化を始めとしたロジカルシンキングの手法は仕事上の関係性にある人とコミュニケーションを行う上で有用ですので、少しずつでも身につけておきたいスキルです。